ゴールデンウィークに先立ち、福島県大玉村で村民出資による株式会社設立&村づくり会社経営というチャレンジがスタートしました。
「日本で最も美しい村」の1つでもある大玉村は、人口約8,600人で「最も美しい村」の中では大きい方です。福島市と郡山市のほぼ中間に位置し、東北自動車道と国道4号線が通るため、交通の便にも恵まれています。
そんな地の利があるとはいえ、昭和50年頃からゆるやかに村の人口が増え続けているというのは、全国的にも極めて異例の事実です(特に東北の中小自治体であることを勘案すると)。
それでも「このままでは村の将来は危うい」という危機感を村役場(行政)と住民が共有し、自ら身銭を切る(一般の住民自身が出資する)形で「おおたま村づくり株式会社」を設立したのです。
やりっぱなしの行政、頼りっぱなしの民間、無関心の市民。この三位一体ができたとき、地方(地域づくり)は必ず失敗する
これは、初代地方創生・国家戦略特区担当大臣の石破茂氏の言葉ですが、この表現を借りるなら大玉村は
「覚悟ある首長と行政、協力体制を敷く民間、“自分ごと”として参加する村民」の三位一体ができたから、未来へ一歩踏み出せた、といえるでしょうか。
もちろん、この挑戦はまだ始まったばかり。この先、順風満帆でいける保証などありません。
しかし、現地に伺い、村内各所を巡って周ると、大いなる可能性を感じとても前向きな気持ちにさせられました。
今月はここ、福島県大玉村のレポートをスタートします。
大玉村「あだたらの里」の魅力とその挑戦の軌跡をぜひご覧ください。