イチゴ大福が世に広まったのは、昭和60年代。和菓子(あんこ)とイチゴの組み合せが、当時は斬新でニュースになりました。
今や全国各地の和菓子屋に並びますが、見るたびに食べてきた者としての感想は、あまり大差ない… が正直なところ。
たとえば、同じイチゴでもショートケーキなら、店ごとに大きく違います。それに比べれば、語弊を恐れずにいうと「どこも一緒」。
それなのに今日、『香月のイチゴ大福』を紹介するのには、訳があります。まずこのフォルムをご覧あれ。
清楚 という言葉がピッタリです。
無駄のないスッキリしたフォルムが清々しい。
しばらく飾って、眺めたくなります。
眺める時間も食べるうち。
イチゴ、あんこ、生地(お餅)の3つでイチゴ大福ができるのは、どの店も同じ。多くは、イチゴを丸ごと薄皮で包み、食べてビックリ! となるもの。
一方、『香月のイチゴ大福』は、ずっしり分厚い座布団のような生地の上に、スッと円錐形のイチゴが鎮座します。
ムギュッと包まれた造形美が、第1の特長。
『香月のイチゴ大福』を作るのは、4代目・味田勝徳さん(右)。弟の勝士さんはパティシエとしてお店を支える。
もう1つの特長が、肝心の味。
見た目同様、スッキリしています。
粒あんは甘すぎず、イチゴの酸味と甘味を邪魔しない。生地は柔らかなのび~るタイプではなく、しっかり弾力があり、噛みしめるたびに餅米の甘みが漂います。
最後にイチゴのジューシーさが、口の中を洗い流してくれる。イチゴ、あんこ、生地の3者が主張し過ぎず、バランス良く調和するのが『香月のイチゴ大福』。
清楚で、無駄のない、禅のような和菓子。
しばし眺めてから、舌鼓をうってください。
余計なものを一切使わないので、日持ちしません。作りたてをすぐ発送しますが、到着日中に食べて頂きたい。
それでも紹介するのは、「和洋菓子 香月」の和と洋の両方を知って欲しいから。
「山形県南で香月を知らない人はいない」とまで言われる人気店です。これまで洋菓子の看板『ベイクドチーズケーキ』は、多くの方にお試し頂けました。
しかし、和菓子あっての香月です。あんこ(生菓子)は日持ちしないので、紹介できずにいましたが、それでも構わないとおっしゃる方へ届けよう。そう思いました。
和の『イチゴ大福』と洋の『ベイクドチーズケーキ』をセットでお届けします。香月をよく知る人も、まだ知らず試してみようという人も、これを頼めば大丈夫。名刺代わりのセットです。
山形県飯豊町の「和洋菓子 香月」、どうぞお見知りおきを。