ついに花粉症が、治ってしまいました。
かれこれ30年近くも悩まされてきた、あの忌まわしい症状が、今年はほとんど出ないのです。
花粉が飛んでいない…? そう疑ってテレビをつけると、やはり花粉情報は流れている。ということは、本当に、花粉症が治ったのではないか!?
幼少のころから「超」がつくほど重度の花粉症に悩み、くしゃみ・鼻水は出つづける。鼻呼吸は困難で、くしゃみは2〜3分おきに絶え間ない。生きているのが、つらい。そう思うほどだったのに……。
誰しもに有効な万能薬はないし、人それぞれ住環境もちがえば、生活習慣もちがう。食品の効果・効能に触れれば、誤解を招くかもしれない。そんな不安から公にするのは控えていましたが、花粉症のつらさを知るだけに、同じ悩みを抱える人の参考になればと、以下、実体験レポートです。
木曽町の人は、花粉症にならない!?
▼ これまでに試したこと
・ 空気洗浄機の24時間使用
・ 洗濯物&ふとん乾燥機の利用
・ 「花粉には花粉を」
(菜の花・ブロッコリーの積極摂取)
・ ヨーグルト常食
▼ 今年、行ったこと
・「すんき」の常食
・ 洗濯物&ふとん乾燥機の利用
「これまでに試したこと」は、花粉症対策として自ら実践し、多少は効果ありと感じられたものです。意外なところでは「花粉には花粉を」でしょう。
免疫学の専門家が自著で紹介していたもので、藁にもすがる思いで試しました。花粉が飛びはじめる前にアブラナ科の野菜(特に菜の花とブロッコリー)を大量に食べるのです。ヨーグルトよりも遥かに自分とは相性が良いようで、ここ3年はこれで凌いでいました。(ヨーグルトはあらゆるメーカー品を試しましたが、効果は弱い)
そんな試行錯誤の末たどり着いたのが、乳酸菌 発酵漬物「すんき」です。
ことのはじめは、一昨年、信州・木曽町に行ったときのこと。「木曽の人は、すんき漬を食べているから、花粉症にならない。」 そう聞きました。
「木曾路はすべて山の中」(島崎藤村『夜明け前』)といわれるほど、周囲は山だらけの木曽町。杉・ヒノキが多く、見るだけで怖くなるほどです。それなのに、ここでは花粉症にならない?
簡単に信じられるわけもなく、「そうですか〜」とかるく聞き流したのを鮮明に覚えています。
発酵のまち・木曽町の意地!? 乳酸菌オリジナル商品が次々登場
そもそも「すんき漬」とは、何か? 上の動画で地元のお母さんが丁寧に説明して下さっていますが、「特産の赤カブを一切塩を使わずに、乳酸発酵させたお漬物」です。
不思議なことに材料の「黒瀬かぶ(赤かぶ)」は、他所で作ろうとしてもうまく育たないといいます。木曽の伝統野菜を、木曽に受け継がれてきた乳酸菌で発酵させた、この土地だけのお漬物。
作り手が減って一時は途絶えた「黒瀬かぶ」を復活、地元に活気と雇用を生み出している西尾礼子さん。農林水産大臣賞や知事賞など、多くの賞の受賞者でもある。詳しくはコチラ。
木曽町の人たちは幼少の頃から、お漬物としてだけでなく、味噌汁に入れたり、信州そばに入れるなどして食べ続けているそうです。それほどポピュラーな「すんき」ですが、町外での認知度はイマイチ。
「発酵のまち」を掲げる木曽町では、この「すんき」を1億円産業に育てようと10年以上前から、発酵学の最先端をいく東京農業大学等と研究を重ねてきました。
そうして生まれたのが、乳酸菌発酵ヨーグルト『SNKY|スンキー』(写真上)や乳酸菌発酵豆乳『SN26』です。
これなら「すんき」になじみが無い人も食べやすい。実際に毎日、おいしく続けられます。が、、、
正直に告白すると、身近なスーパーやコンビニでは手に入らないので、一度食べきる(飲みきる)と、億劫になりがち……。私も続きませんでした。
1日1本、お手軽スティックゼリー登場!
「すんき」を知って1年がすぎた昨年、木曽町を再訪して『すんきの乳酸菌ゼリー』に出会いました。
ふだんは『すんき漬』や『SN26』をつくっている工房で、すんきを漬ける際にでる汁を生かし、もっと手軽に食べてもらえるように工夫したのです。パッケージもおしゃれで、これならオフィスの机に忍ばせておいても、サッと口にできます。
木曽町とすんきの歴史も丁寧に書かれていて、ちょっとしたウンチクも嬉しいです。
肝心のお味は、すんき独特のすっぱみ と ほのかな甘みがあり、子どもがおやつ替わりに食べてしまいそう。便利ではあるけど、本当に効くのか…? が、初めて手にしたときの印象です。
そう疑いながらも、食べ始めたのは2月初旬。ちょうど花粉シーズンが始まろうとする頃です。1箱30本入のため、1日1本でちょうど1ヶ月分。調理の手間がいらないので、苦もなく食べつづけました。
そして気づいたのです。
「もしかして、治っているのかも…?」
毎日マスクはしています。
晴れた日は、日中、窓を開けません(特に寝室)。
これまでの体質改善の努力(菜の花を爆食いしたり…)も無駄ではなかったはず。
それでも、今年やったのは『すんきの乳酸菌ゼリー』を1ヶ月食べつづけたことぐらい。
くり返しますが、これだけで治るとは思えない。
それは花粉症でも、インフルエンザでも、あるいはコロナでもきっと同じこと。誰にでも、同様に効く薬はないはず。個々の体調や体質により、同じ環境でも発症する人としない人がいる。
それでも、私の場合、今年花粉症が現れない理由は、この『すんきの乳酸菌ゼリー』ぐらいしか思い当たるものがないのです。
そう聞いて、もし、「自分も試してみよう」 という方が現れたときのために、当店でも取扱を始めました。
『SNKY』と『SN26』の商品開発にも携わった、東京農業大学 名誉教授 岡田早苗先生は、こうおっしゃっています。
“ 洋食が身近になる前の庶民の食事は、一汁一菜でした。ごはんに味噌汁と一品の惣菜、そしてお漬物。ごはんで炭水化物とたんぱく質、味噌で大豆たんぱく質、惣菜で食物繊維とビタミン類、漬物で植物由来の乳酸菌。優れた食事でしたね。 ”
やはり、バランスがとても大事で、なにか1つで全て治ることはないのでしょう。おいしく楽しむ食事ですから、「治ったら儲けもん」ぐらいの気持ちでお試しいただくのが良いと思います(実際、おやつゼリーのようですし)。
もし、「治った!」という方が現れたら、私以上に木曽町の人が大喜びしそうです。町をあげて「木曽町のすんき」「発酵のまち・木曽町」をPRしていますから。
つくづく、乳酸菌、微生物、発酵食品は、偉大だと感じる今日このごろです。