例年と少し違う 3.11 を迎えました。
2011年以降この時期になると、「あの日を忘れない」報道がたくさん流れ、巷にもどこか謹厳な空気が漂うのが常でした。
今年はそれが無いわけではないけれど、別の危機が目の前にあり、落ち着かないようです。
不謹慎かもしれませんが、もう悲惨さは云わなくていい。
明るい姿を伝えよう。そう感じています。
わたしも少し、仮設住まいを経験しましたが
現地の人が知って欲しいのは、悲惨さや哀しみではなく、
村の元気な姿。
笑いあう人や楽しい暮らしぶり。
そちらにこそ、光が当たって欲しい。
9年前、倒壊家屋から救出された 80才過ぎとおぼしき男性は
「大丈夫、大丈夫! 再建しましょう!」と、気高く笑っていた。
悲しみの声を引きだそうと食い下がるレポーターに、脇にいた奥さんが
「みっともない格好、撮らないで!」
その姿は、とても凛々しかったのを覚えている。
昨年の 3.11 から1年たって、また沢山の人に出会いました。
町を訪ねたら、町のいいところに目を向ける。素敵な人を見つけ出す。
それだけで、幸せの体感値は上がるのでは?
グッドニュース専門チャンネルがあっていい。
ここに来れば、気持ちいい人と町を見つけられる。
そうなれるよう、更新していきます。
2020/03/11
にっぽんマルシェ通信