【木曽町 #2】小池糀店の味噌せんべい、ピリカラ糀、甘酒は専門店ならではの逸品ぞろい!

前回、【木曽町 #1】強い糀(こうじ)が、ウマさの秘訣。小池糀店が守りぬく「味噌玉」のスゴさ!で紹介した通り、長野県木曽町にある小池糀店の糀&味噌は本物だ。

強い糀づくりを追求し、今なお「味噌玉」からつくる味噌にこだわっている。商品として完成するまでに、実に2年もの歳月がかかる。効率化の名のもとに、安易な機械化・省力化を求めない。

まさに、「発酵するまち・木曽」を代表する逸品だが、あまり歴史や伝統という側面を強調しすぎるのも考えものかな…?と思ってもいる。

小池糀店

というのも、「老舗」とか「伝統」という言葉には、どうしても堅苦しいイメージがつきまとう。もともと馴染みがある人は良いが、ふだんそれほど身近に感じていない人には、なおのこと距離を感じさせるかもしれない。

そうでなくても昔ながらの味噌や醤油の醸造元は、全国的に減りつづいているのだ。

(※ 例えば、伝統的な醤油づくりにこだわる醸造元については、奈良県吉野町の「梅谷醸造元」さんのレポート「100年来の蔵付き酵母が生む 宮滝醤油が問う、本物とは?」もご覧いただくとよく分かる)

梅谷醤油

小池さんの味噌にせよ、梅谷さんの醤油にせよ、どちらもこだわりが凄くて、ついあれこれ語りたくなるが、じっさい料理に使う際はそうした理屈は脇におき、シンプルに楽しむだけで良い。

おいしいものを食べるって、そもそも楽しいこと。難しく構えることはない。

そして気軽に「お茶しましょう」というときに、うってつけのものを見つけた。

『味噌屋の木曽味噌せんべい』だ。

1辺10センチ近くもある、みるからにドッシリとした本格的なせんべいだ。表面には、糀味噌がたっぷり塗られている

みりんやハチミツと絡めているので甘辛風味。その味噌をかるく炙り焼くことで、より一層香ばしさが増し、ほどよいしっとり感も生んでいる。

封を開ければすぐ食べられるお手軽品ではあるが、そこはさすが「専門店のせんべい」だけあって、ぜいたくにも 『味噌玉 自然派味噌』を使っている。巷にせんべいは多々あれど、2年もの間、長期熟成させた本格味噌をつかった「味噌せんべい」があるだろうか?

自宅用には勿論だが、贈り物としても、頂いたらとても嬉しいし、贈り主のセンスを感じさせる。

さらには、こんなものもある。
小池糀店の鍛えられた糀に青唐辛子を加え、醤油ベースで甘辛く煮つめた『ピリカラ糀』。そして、天然の栄養ドリンクとして人気急上昇の『甘酒』だ。

『ピリカラ糀』は、ほんのり甘じょっぱいタレの中に、青唐辛子の “ピリ辛” がきいて、ご飯やお豆腐はもちろん、豚や鶏肉のソテー、野菜のサラダや炒めもののアクセントにピッタリ。万能調味料として重宝する。

一方の『甘酒』は、美容と健康の観点から理想的な栄養バランスをもつドリングとして、いまや季節をとわずスーパーの棚に多数の商品を見かけるが、やはり糀専門店の甘酒ともなればひと味ちがう。

砂糖・アルコール無添加で、原料は糀と米のみというのは当たり前として、存分に鍛えた糀を使っているので、しつこすぎない、やさしい甘さを楽しめる。

 
以前、吉野町の「美吉野酒造」さんの甘酒をご紹介した際にも触れたが、木曽町と東京農大は深いご縁があるので、あらためて同大学・小泉教授の甘酒論を再掲したい。こんなふうに述べている。

小泉流 『孫を美人に育てる十ヶ条』

一. 天然のビタミンドリンク、甘酒を飲もう
二. 味噌を食べてシミ防止、いつまでも若々しい肌に
三. 漬物のミネラルでイライラ防止
四. ヨーグルトで腸内から美しく
五. チーズを食べてダイエット
六. 糀(こうじ)パワーで色白、もち肌に
七. お酢で便秘解消
八. 発酵茶で心身のバランスを
九. キムチで美しくスリムに
十. 納豆を食べて皮膚炎を防ぐ

(小泉武夫・著 『食で日本一の孫育て 虎の巻』より)

「美人を育てる十ヶ条」の筆頭が「甘酒を飲もう」なのだ。

ぜひぜひ、体がよろこぶ発酵ライフに、甘酒を加えてみて頂きたい。ドリンクとしてのみならず、水を加えない原液のままであれば、砂糖がわりの甘味料として使えるので、ヨーグルトなどにかけるのも一興だ。お試を。

小池糀店

さて、こうして本格的な味噌だけでなく、せんべいや調味料、甘酒などを試していくと、あらためて「食はエンターテインメントだなぁ〜」と感じる。

そして、たのしい食卓を囲んでいれば、おのずと人も和やかになれるというもの。
小池糀店のスタッフからは、和気あいあいとした雰囲気が伝わってくるのだけれど、

「そりゃ、こんなおせんべい食べて、いっしょにお茶してたら、気持ちもやさしくなるよね。」

そう思えてくる。

小池糀店の上村社長と唐沢工場長。社長の前に立つボードには、「どんなご馳走よりも やはり あったかいご飯に味噌汁 からだの中で ふるさとがよろこぶ」 とある。

木曽路はすべて山の中であり、その冬は深く厳しいが、糀たちはアツく息づいているし、そこで働く人たちも和気あいあいと温かい。

木曽町の小池糀店に来ると、そんなことを思わせてくれる。

「小池糀店」
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【住所】長野県木曽郡木曽町福島5831
【TEL】 0264-22-2409
【営業時間】9:00~19:00
【定休日】不定期(日曜閉店になることがあるので、ご来店前にお問合せ下さい)

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